サーフブンガク鎌倉アニメ

趣味のこと書きます。ヤマノススメで登られた⛰の全制覇を目指したり、🏍で旅したり、🏕したり、アニメの感想書いたり

ヤマノススメ登山記録35 - 悪天候の中で海抜0メートルから富士山登ってみた(富士山登山ルート3776制覇)

いんふぉめーしょん

概要

富士山はほぼ毎年登ってて、ただ登頂するのにはちょっと飽きてきて(強キャラ)去年は、0号目からの弾丸登山をやったりもした。

で、他にも何か面白そうなルートないかな〜って調べてたら「富士山登山ルート3776」なるものの存在を知ったのだ。

route3776.jp

詳しくは↑の公式サイトを見て欲しいんだけど、ざっくり説明するとこういうもの

  • 静岡県富士市が設定した海抜0メートルから富士山頂まで歩くルート
  • 1日ではなく数日かけても良くって、どんな行程でいくかは挑戦者の判断に任される
  • 道中スタンプがいくつかあるので、それを集めて富士市に送ると賞状やピンバッジがもらえたりする

むちゃくちゃ面白そうなのと、ヤマノススメNext Summit見て🗻へのモチベがめっちゃ高いのと、あたしサイキョーだし行けるんじゃね?ってことで挑戦してみることにした。

今回はその記録を書いていくよ〜!あとこの記事読んだ人が挑戦の参考になるよう、覚えてる範囲でそこそこ詳細に書いていくわよ〜

挑戦までの準備と注意点

行程について

公式サイトでは3泊4日が推奨されているんだけど、今回あたしは

  • 1日目: よもぎ湯泊
  • 2日目: 宝永山荘泊

といった形で2泊3日で行くことにした。

大きな理由としては、荷物の軽量化。公式サイトのガイドマップに書かれてる行程では2日目にPICA表富士での宿泊が推奨されてるんだけど、そこはキャンプ場なので基本テント泊になるかなと。一応コテージもあるんだけど、どうも定員4〜6名で用意されてるそれらに1人で泊まるのはちょっと気まずいので嫌だった...。

テント泊をしなければテントを持っていく必要がない。あと宿泊する日数を減らすことで、1泊分水や食糧や着替えなどを用意する必要がなくなるといったところ。一応PICA表富士では宿泊客達で調理してくれって形で食材を用意してくれてるんだけど、宿泊する日の晩御飯はともかく、その次の日の朝・昼ごはんは自分でどうにかする必要は出てくるんだよねぃ。

あとよもぎ湯〜宝永山荘までに関しては比較的涼しい山道を歩けるのと、悪路を歩くこともほとんどないため、あまり疲れずにたどり着けると思ったのもあるわね。

装備について

基本的には富士山登る時の装備のまんま。レインウェアのような基本的なものとか、夜間歩くだろうというのもあってヘッドライトなども持っていった。

ただ日によって歩く道のタイプが全く異なるため、靴だけは特別に2種類持っていくことにした。1・2日目はアスファルトを歩きやすいローカットの靴、3日目は岩場を歩きやすいハイカットの登山靴と履き分けることで、極力足への負担を減らしたよ!登山靴を背負う分荷物は重くなっちゃうんだけど、これは正解だった気がするわね。

注意

挑戦する時は、富士山が山開きした後で、なおかつ天候がいい時にした方がいいわよ...。まぁ今回のあたしの経験を踏まえての話なんだけどね...

富士宮ルートは山開き前は登山用のバスが五号目まで来ていなくって、何かあった時にエスケープがしずらいのよ。あと富士山は単独峰で山頂は特に風が強く、天候が悪い時は風速20m超える突風が常に吹いていて、冗談抜きで体を崖まで持っていかれて超危険だった。

以下から今回の活動記録を書いていくよ〜

1日目(ふじのくに田子の浦みなと公園->よもぎ湯)

09:33 吉原駅〜ふじのくに田子の浦みなと公園

JR東海吉原駅からスタート。1日目は時間的な余裕をめちゃくちゃ作ったので、街をぶらぶらしながらゆっくり行くことにした。

まずはここからルート3776の起点となる「ふじのくに田子の浦みなと公園」を目指すよ。

起点はもう一個あって、富士市内にある富士塚からスタートしてもいいんだけど、こっちは思いっきり街中にあったりでちょっと海抜0メートル感が足りないので、雰囲気重視をして公園の方からスタートすることにしたよ。

公園までは海の近くを歩けて雰囲気でてきたわね〜。天気もよくて富士山の山体も見ることができてモチベマシマシになってきた!あとルート3776挑戦者っぽい人とも何人か遭遇したねぇ。

ふじのくに田子の浦みなと公園到着!ここにスタンプ押すための用紙とか、ガイドマップの紙版など一式が置いてあるのよ。

公園自体もめっちゃ広くていいところだったねぇ。あとせっかくだから海にタッチして登り始めたいな...と思ったけど、海岸はテトラポッドで埋められてて海に近寄るな!の看板などあったりした...まぁこの後すぐそばの漁港で海タッチしたんでOK。

10:19 ふじのくに田子の浦みなと公園〜よもぎ

ということで本格的にルート3776スタート!!!!!うおおおおおおお!!!!🗻行くぞ行くぞ!!!!...とその前に朝ごはんを食べていくことにした。

訪れたのは公園のすぐ近くにある「田子の浦港 漁協食堂」。ここで名物の田子の浦しらすが乗った海鮮丼食べちゃった!!🐟🐟🐟

えー登山中なんだけどな〜いいのかなこんなことしてて〜

ご飯食べたら再スタート。といっても1日目に関しては完全に富士市内の街歩きなので、登山っぽいレポは特にないわね。

随所にこう言う感じでルートの目印となる表示がある。まぁこれがあっても街中は道が入り組んでて分かりにくく、たぶん所々で想定されたルートから外れて歩いちゃった...

にしても炎天下の中で街歩きするのは結構しんどかった。クソ暑くて道中見つけたドン・キホーテでモンエナとかアイス買っちゃったよ。一応登山中なんだけどな(2回目)

(語ることが特にない...)コンビニや飲食店も至る所にあるので補給には困らないのはいいわね。あと登山中()に食べるミニストップの🍦は最高に美味。

ルート3776のラストコンビニである「セブンイレブン 富士市大渕八王子町店」まで来た。ここから先はコンビニはないし飲食店もほぼないので注意。といっても水分に関しては自販機はこの先もあるし、PICA表富士でも補給できるので、あんま気にするほどのことでもないわよ。行動食を買っておくならここで買っておけって感じね

一気に田舎って感じの道になってきた。セブンイレブンから少し歩くと本日の宿泊地である「よもぎ湯」に到着

13:54 よもぎ

お部屋はまさかの個室!!しかもエアコン付き!!!!立派なお風呂にも入れる!!!!!極めつきは、晩ごはんがおかわり自由の夏野菜カレー🍛よ!!!!!!!!人権ありすぎんでしょ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

一応登山中なんだけどな(n回目)

ご主人もめちゃくちゃ愛想の良い人で、よもぎ湯最高でした....

その夜、爆睡できていたんだけど午前3時頃に雨の音で起床する。バケツひっくり返したような豪雨が降ってきたのよね。

ただ4時頃に雨脚は弱まってくれたのでまぁ行けるかと思って山行の続行を決めた。あと天気予報は都度チェックしてたんだけど、特に山頂行く予定の3日目の天気がてんきとくらすで登山指数がCになってて、無事に登頂できるか急に不安になってきた。

2日目(よもぎ湯->宝永山荘)

05:16 よもぎ湯->PICA表富士

二日目スタート!天気微妙!!!!!!雨は止んでたけどねぃ

1日目同様、舗装された道をひたすら歩いていくわよ。曇ってるおかげでめっちゃ涼しい中歩いて行けるのは最高だったわね〜✨

「NINOMARU Village」という公園(?)が道中にあったので立ち寄ってみた。ここでは富士山の雪解け水を汲めるのよ〜。

あとルート3776上のラスト有馬かなもここにいる(よもぎ湯〜ここまでで3人くらい有馬かなを見つけたわね)。

この先PICA表富士までは自販機もないので注意ね。あと有馬かなでブヒっておくならここでブヒり散らしておいてね。

これはバイク殺しのトラップ。何目的で石を散らばせてるんだろう...。

先に進むと謎のルート3776中継点「ふじひのきパーク」が出現した。

何が謎なのかと言うと、ここ別にスタンプが置いてあるスポットじゃないんだよね...いかにもスタンプが入ってそうな箱が設置されているのに。公式の動画もあったけど「ベンチで休める」という説明しかなくて「お、おう...」となった。

youtu.be

結構道幅が広い道路に出た。にしてもちょーガスってんねぇ...

天照がうんたらかんたらなスポットに至る道を発見。ルートからずれるのでここには入っていかなかったけど、富士山中には天照を信仰してる神社とかその跡地が結構ある気がするね(以前0合目から登山した時、1合目に天照を祀っていたような建物を見つけたし)

水没ポイントなどを抜け、富士山スカイラインに合流。さらに先に進むと「PICA表富士」が見えてきた。店内には冷蔵庫に飲料水色々売ってて、モンエナなど買わせていただいた

[

ここでお昼も食べたよ、よもぎ湯で持たせてくれたお弁当ね。

またよもぎ湯のことベタ褒めしちゃうけど、お弁当はおにぎり4個、 おしんこ、味付けのり、大福と盛りだくさんで最高だったのよ!!!!あとおにぎりの梅干しが種入ってなかったのが個人的にめっちゃ嬉しかったわね...気が利きすぎでしょ...

09:01 PICA表富士->宝永山荘

ここからは公式が推奨するルートの3日目の部分、宝永山荘までの道を歩いていく。一応マナーとして15時までには山荘に着くようにしたくて、計画時は間に合うかなぁと少し不安だったけど、ペースそこそこ早く登ってきたおかげで時間的に余裕で着けそうだったわね。

しばらくはまた富士山スカイラインの脇をずっと歩いていく。そして料金所の跡の脇からは本格的な山道に入っていくよ!いよいよって感じね...!

初っ端でいきなり道迷いしたけど、その先は目印も多くて迷うこともなかったね。あとこの辺は岩場とかも特にないので、ローカットの靴でもすいすい登って行けた。アスファルト歩くより土の上歩いた方が全然楽ね。

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ハイマツがぼさぼさ生えてきて、富士山5,6合目らしくなってきた。ここまで来ちゃえば宝永山のそばを通って、富士宮ルートに合流して、すぐ山荘に着けるわ〜!...って思ってたけど

ギエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエェェェェェェェエエエエ!!!!!!!!!!!!風つッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッよ!!!!!!!!!!!!!!

宝永山の近くの草木が全然生えてない道に差し掛かったところで、急に風が強くなってきた。油断してるとバランス崩して危ねぇんだぁ。

実際宝永山はヤマノススメでも描かれてた通り強風がよく吹くところで、それで滑落した人もいるところ。

こんなところで死にたくねぇ〜と思いつつなんとか山荘に到着できた...。

13:22 宝永山荘

宝永山荘はホスピタリティの化身みたいなお婆さまたちが温かく迎えてくださったね。めっちゃ話しかけてきてくれたり...お菓子くれたり、お茶とかコーヒーのサービスしてくれた...感謝...ここに住みたい(;ω;)

あと、なんでもこの日に小屋でアルバイトを始めることになったというお兄様とも色々お話しさせていただいた。水のこだわりが高すぎて水専門のサイトで購入して味を比べたりしてるとか、クセの強い人でめちゃくちゃ面白かったわね〜 (∩´ ᵕ `∩)

晩御飯はカレーとか中華丼とか色々選べるのだけど、おでん定食をチョイスしたわよ!!!おでんうめぇ〜!!!

なんか富士山の山小屋って、標高の高さと、ご飯のグレードや人の優しさが反比例してる気がする...

晩御飯食べたら翌日に備えて6時半くらいには寝床についた。

お布団の中で次の日の天気をチェックしたけど、↓で絶望したね。風速20mってほんと?

登頂諦めてエスケープもしようかなって考えたけど、山開き前だと富士宮口五号目や、その近くの御殿場の方でもバスまだ運行してないっぽかったんだよね。だから帰るにはこれまで歩いてきた道を戻って路線バスがギリギリ通ってる麓まで歩いて行かないといけないっぽい。

富士山中でこの時期に唯一バスがびゅんびゅん運行してるのが富士スバルライン五合目で、そこまで行くには山頂のお鉢を巡って吉田ルートの方を下りて行かないといけない。

そう考えるとエスケープするのも山頂行くのもどっちもしんどいから、どんな天候になってようが山頂まで行った方がいいかって判断した。あと悪天候の中富士登頂するのは、初めて富士山に登ったけど悪天候で剣ヶ峰登頂を諦めたあの頃の自分を超えられるっていうので、ちょっと燃えてきたのもあった🔥

ヤマノススメNext Summitで富士山リベンジする雪村あおい嬢の気分になってきたってワケ🔥

3日目(宝永山荘->剣ヶ峰->富士スバルライン五合目)

05:29 宝永山荘->剣ヶ峰

天候の状態を見つつ、日が登ってからのスタートにした。流石に暴風雨の中真っ暗闇を歩きたくはないからね。

朝ごはんのお弁当も大変おいしゅうございました... ✨🙏

そしてここで奇跡が...!

晴れてきてる〜〜〜〜〜!!!!!!

これはもう勝ったなガハハ!となりつつ、3日目の山行をスタートさせた。

靴はここでモンベルのハイカットの登山靴に履き替えたよ。こいつは初めて富士山登った時も履いてきたやつだったので、感慨深い感じになっちゃったわね。

想いのち晴れも聴いて気分アゲてイッッッッぞ!!!!!↑↑↑↑↑↑

...と天気が良かったのもだいたい8合目あたりまでで、そこから先は昨日と同様にガスり初めて暴風雨になった。

まぁアニソン聴きながら何も考えずに歩けばなんとかなるレベルではあったので、そのまま気にせず登り続けた。

そして富士宮ルートの山頂に到着!風が凄すぎて休憩もしてらんないんですわ

いよいよ剣ヶ峰へ...

ここからが地獄であった

富士山に登ったことある人ならわかると思うんだけど、剣ヶ峰の手前にキッツイ坂あるんだよねぃ。そこはちょうど道の両側に風を遮断してくれるような壁とかがなくて、突風が直接体にぶち当たってくるんだ。

しかも天気予報通り本当に風速20m以上はあったかもで、直立しようもんなら崖の方に体が持ってかれるから立てないんだよね。初めて富士山で滑落死する自分をイメージさせられたよ...。

でもなんとか地面にへばりついたり、柵にしがみつきながら急坂を制覇できた。そして

登頂〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!ヤマノススメNext Summit、優勝!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ルート3776制覇の証明となる写真も無事に撮れた...。やったよ...あたしやったよ...!

しかし本当の地獄はここからであった...。

09:50 剣ヶ峰->富士スバルライン五号目

あとは吉田ルートの方に下山するだけなんだけど、そのためには富士山の火口をぐるっと回って、剣ヶ峰から正反対の方に行かないといけないんだよね。

過去に何回か登っててこの辺の道がどうなってるかは大体知ってたので、嫌な予感はしてたけど案の定だった...

さっきの剣ヶ峰前の急坂のように、道の両側に何もないゾーンが何箇所かあるんだよ。

それらを通るたびに「ひえぇええええええええ飛ばされる!!!!!!!!死んじゃう死んじゃう!!!!!!」っていう思いをさせられた。まぁ地面にへばりついた時にレインパンツが少し破れちゃったくらいでなんとかなったけどね...。

なんとか吉田ルートの下山道のそばの久須志神社まで来れた。もうここまで来ちゃえばあとは消化試合よ!!!!!!!!!!!

砂走りを歩いて高度を下げていくと雨風がどんどん弱まって、さっき宝永山荘にいた時と同様空が晴れてきた。富士山あるある

そして富士スバルライン五号目到着ッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!うおおおおおおおおおおおおおおお疲れ山!!!!!!!!!!!!!!

後日談

スタンプを全部押した台紙と、剣ヶ峰で撮影した写真のデータなどを送ったら、後日、賞状とピンバッジをもらえた!!!!!やったわね!!!!!!!!

ピンバッジは10周年仕様で今年しか手に入らないデザインだったわよ...

ってことは通常デザインのピンバッジを手に入れるために来年あたりもう一回登る必要が... ( ˙꒳ ˙ )

以上、今回の記録終わり!