(旧)ヤマノススメ登山記録2 - 富士山
いんふぉめーしょん
- ヤマノススメ登場話数
- 原作: いろいろ
- アニメ: いろいろ
- 日付: 2018.09.19-2018.09.20
- 天候: 夏晴・雨
- ルート: (登)須走ルート(下)吉田ルート
- 活動時間: 12:51:00
- 移動距離: 12.5 km
- 累積標高(登り/下り): 1,783m / 1,435mm
概要
三つ峠の次に登ったのは富士山。わたしが雪村あおいだ。
最初に言いたいのが、雨降ってるときは絶対富士山の山頂には行くなってこと。
富士山について
日本人なら知らんやつはいないであろう富士山は標高が日本一ってところで登山の経験が浅い人間をビビらせてくるが、実際は初心者向けの山であり、大して山登りしたことない人でも体力的に無理をしなきゃ登頂できる山だ。
なんで初心者向けって言われてるのか、自分なりにはこういうところだと思う
- 危険箇所(切り立った崖を登るような鎖場、崩れやすい道、迷い道)がない
- 特別な技術がいらない(ただし冬場は例外)
- 山小屋が多くて食と拠点に困らない
- 人が多い
- 5合目まではバスで標高を稼げるので、約2000m地点から登れる(3776m登るわけじゃあない)
端的に言うと人権にまみれてる山だからってこと。弾丸登山(山中で宿泊せずに山頂まで行って戻ってくること)をしないで、高山病とか天候に気をつければほんと誰でも登れると思ってる。登山を全然しないヤマノススメのオタクさんも是非登頂チャレンジしてほしい。
必要な装備
正直登山用のザックとか登山靴みたいなちゃんとした装備は揃えなくてもいけると思う。リュックサック、運動靴、Tシャツでも全然登れる。
個人的に必須だと思うのはレインウェアとザックカバー
夏の富士山で一番恐いのは雨風だと思ってる(なんでそう感じてるかは↓の記録を読んでもらえればわかると思う)ので、ちゃんと雨を防いでくれるレインウェアだけは是が非でも持っていこうね。いくら着込んでても服に雨が浸透してきたら一巻の終わりで、低体温症になって最悪死ぬよ。
ついでにザックの中身が雨でぐちゃぐちゃになるのを防ぐためにザックカバーもあると良いです。
あと、別に揃えなくてもいいとは書いたが、特に登山靴に関してはこれ履くだけでかなり安全になるのでなるべく履くことをオススメする。ヤマノススメサードシーズン2話で店長が言ってることに耳を傾けてみてね。
今回の山行について
できれば登山を全然しないヤマノススメのオタクさんのモチベが上がるような山行の記録を書きたかったんだけど、自分が登った時ちょっと天候がアレだったためにしんどい活動記録になってしまった。登山初心者が富士山に登ると最悪こういう感じになるよ〜っていう参考にしてもらえたら幸いやで。
今回は一泊二日で山頂へのご来光アタックを成し遂げることを目的とした行程にした。一日目は本八合目の富士山ホテルを目指し、一泊。二日目は早起きして富士山ホテルから山頂へ行き、ご来光を見たら下山するといった感じ。
登山口と登山ルート|登山の前に必ず知っておくこと|富士登山オフィシャルサイトの通り富士山には4つのルートがあるんだけど、今回はヤマノススメ百十五合目でお嬢たちが立てた計画をリスペクトして登りで須走ルート、下りで御殿場ルートを使うことにした。...まぁ実際下りは悪天候で御殿場ルートまでたどり着けなかったので吉田ルートになっちゃったんだけどね。
以下は今回の山行の記録
記録
08:52 須走口
須走口五合目までは御殿場駅から出るバスに乗ってきた。富士山には観光目的で吉田口の方に行ったことがあって、めちゃめちゃ人が多い印象が残っていたが、須走はあっちに比べたらマイナーらしく、めちゃめちゃって程には人がいなかった。
ここの売店で記念&ストック代わりとして金剛杖を買って山行の始まり始まり〜
須走ルートの魅力は他のルートとは違って六合目あたりまでは木々の中を通っていけるということ。夏場はありがたいね!しかもあんまし人いないから静かで快適な登山ができんだ〜!
10:31 長田山荘
六合目長田山荘到着。金剛杖に焼印を押してもらった。ここまではなだらかな道が続いていたし全然つらくなかった。
小休憩したら七合目へ。
このあたりから急に天気が悪くなってきて雨が降ってきた。山道が雨雲の中を通ってる感じになってしまっていたので、雨雲の中を通っているか否かで雨が降ったりやんだりするなんて状況が続いたよ。
11:20 瀬戸館
でもまぁなんとか瀬戸館に到着できた。雨がザーザー降りだったけど焼印は押してもらえた🙌
そんで登って行くうちに雨雲密集ゾーンを通り抜けたようで、空が晴れてくれたね
こんな景色富士山じゃないと見れないよね。ここでめちゃめちゃ登山っていいもんだな〜って思った。こんなん見たらモチベ湧かないわけないじゃん。
でもこの辺で急に体調が悪くなってた。たぶん高山病だったんだろうけど、頭がずきずき痛くなってきたんだよねぃ。
ここはヤマノススメやネットで学んだ知識を活かして乗り切ったよ。高山病になったらこうするといいらしい。
- 寝込んじゃダメ(雪村あおい嬢みたいにしちゃダメ。あれは寝不足もあって寝込んでしまった感じもするけど...)
- 酸素缶は一時的な解決にしかならないので使わない(諦めて下りるならいいけど、使った後に登り続けるのはよくない)
- 深呼吸をする
- その場をうろうろする
実際これを実践したら頭痛が治まってきた。ヤマノススメってやっぱすげぇや!😂
太陽館では豚汁うどん食べたよ!これめっちゃ美味かったけど風強いせいで砂埃がトッピングされた。キレそう
12:55 太陽館
体調も天候回復したおかげで結構余裕で見晴館まで登ってこれた。
ここらへん登りが急だった気がするけど、体が慣れてきたおかげかあんまり疲れずに本8合目の鳥居まで行けた。道の雰囲気も変わって砂利っぽくなったかな。
この辺りから吉田ルートから登って来た登山客と合流するのでちょっと騒がしくなってきたよ😓
富士山ホテルの晩御飯。下界で出されたらなんだかな〜って思っちゃうようなメニューだが、疲れていると全然美味しく感じられるのだ。
01:00 富士山ホテル〜山頂〜吉田口五合目
ご来光アタックに向けて富士山ホテルで起床したのは午前1時。早めに山頂に行ってご来光見るための場所取りもしたいし、できるだけ余裕を持って行きたかった。
この時の天候は最悪。台風かってくらい雨風が強かったし、前日の雨なんか比じゃないくらいひどかった。でももしかしたら晴れるんじゃないかって希望を持って山頂まで登って行くことに。
そしてなんとか登頂したけど、山頂付近は地獄。悪天候の極み。
一休みしようと思ったが、風雨がヤバすぎて休むなんてできない。山頂に来る前は「ご来光の前に星空撮ろ〜!」なんてことを考えていたが、この悪天候でカメラなんか出せるわけがない。しかも屋根があるところは先に来た登山客が陣取ってて使えないんだ...。
そして気温。夏とは思えないくらい尋常じゃない寒さで、どんどん体温を奪われていくのを感じた。ダウンもちゃんと着てたし温かい格好をしてきたつもりだったが、風が吹くたびに体を震わした。
4:00頃だったか。誘導灯を持った方が山頂に来て、倒れ込んでいたり寝ていたりする登山客に声をかけていた。
そして「ご来光なんて見えない」「下山して」との声がかかり、登山客たちが皆下山していった。わたしもここで下山を決意した。ご来光より命の方が大事だもんね。
下山道もひどい。みんな一斉に下りていくから登山客の行列ができちゃってて一人転んだら絶対ドミノ倒しになる恐さがあった。でもなんとか下ってこれた。八合目あたりまで来るとさっきの暴風雨が嘘みたいになってただの小雨になってたね。
で、ご来光...。
...何ですか、これ?
とまぁ雲に覆われててご来光なんてもの見れなかったんだけど、下に下っていくほど天候は回復していってどんどん晴れていった。クソ
あ、でも吉田ルート下山道の砂走りは駆け下りて行くのがめちゃくちゃ楽しかった。
吉田口五合目まできてゴール。ここからはバスに乗って富士山駅まで行った。これで今回の山行はおしまい。
余談
そういえばわたしが登った日(9月9日)に外国人の方が富士山で低体温症になって亡くなったらしい。
富士山でブラジル人死亡 - 今日のブログ | りんどう山の会
山はナメない方がいいらしいね。