サーフブンガク鎌倉アニメ

趣味のこと書きます。ヤマノススメで登られた⛰の全制覇を目指したり、🏍で旅したり、🏕したり、アニメの感想書いたり

ヤマノススメ登山記録40 - 日本最難関のヤマノススメの聖地 ジャンダルム

やまのいんふぉめーしょん

概要

ジャンダルム北アルプス奥穂高岳西穂高岳の間にあるディメトロドンの背びれみたいな形をした標高3163m岩山。

ジャンダルムって声に出したくなるちょーかっこいい名前だけど、フランス語で憲兵の意味で、山岳用語的には尾根の間に立ち塞がる岩峰をいうらしい。

この奥穂高岳西穂高岳の縦走路は日本の一般的な登山道の中でも最難関とされている。

なんでそう言われているかいうと、足を踏み外したら間違いなく落ちて死ぬような道幅の狭い尾根を歩いたり、傾斜が急な岩壁をよじ登ったり下りたりする道が4〜5時間くらい続くから。

あと途中で帰りたくなってもエスケープできないのよ...。生半可な気持ちで来てしまうと生きて帰れないってワケ。

ヤマノススメみたいなゆるい登山アニメにそんな危ねぇところ登場してないだろうが!」

って思ったオタク、おめぇ〜ヤマノススメNext Summitをもっかい最終話までちゃんと見んかい!!!!!!!!

EDでジャンダルムの山頂に立ってる雪村あおい嬢が映ってるんだよな〜!!!!!...まぁ結局それはお嬢の夢だっていうオチだったんですけども〜〜!!!

夢の中で登場...え?それは聖地なん...?


...というわけで今回は新穂高温泉の方から1泊2日でジャンダルムを制覇してきたよ〜!

間違いなく今までの山行で一番恐かったね。マジで死ぬかと思ったわ。この前剱岳の別山尾根ルートも登ってきたけど、個人的にあれの倍は恐いと思った。

記録: 1日目

07:54 新穂高温泉〜白出沢登山口

スタートは新穂高温泉の駐車場から。車を停めた所は駐車場のマップでいうP3で、料金1000円かかるのと、次の日の16:00までに戻ってこないと車を出庫できないとのことだった。なんか知らんが制限時間かけられちゃった...楽しくなって来たぜ....(?)

あとジャンダルムというか、奥穂・西穂へは長野県側の上高地からも登って行けるんだけど、上高地はマイカー規制されてて行き帰りにバスを使わないといけないのが非常に億劫で、岐阜県側の新穂高温泉から登っていくことにしたってわけ。

新穂高温泉からはしばし舗装された道を登って白出沢の登山口まで歩く。この辺は特に語ることはないかな...。

あっという間に白出沢口に到着。

09:14 白出沢登山口〜穂高岳山荘

白出沢口から登山らしい道になっていくわよ。最初は樹林帯をひたすら歩ってく。

樹林帯を抜けると岩がごろごろ散りばめられた沢が見えてきた。

このルートは樹林帯を抜けるとV字型の渓谷をずっと登っていく感じになる。YAMAPでは点線で示されるルートになっていて、特に上に登っていくにつれて道が不明瞭かつ浮石まみれになり、ヘルメットが推奨されるちょい危険なルートにはなってる...!

ちなみに2020年4月からの群発地震や7月の豪雨により崩落し、その頃は通行できないくらいひどい状態になっていたらしい。それを北アの登山道を整備する団体による修復によって、ちゃんと歩けるようにしていただけただけたのよ....有難いわね...🙏

これもその修復の際に作られたのかな?重太郎橋という簡易的な橋を渡るとこがあった。

この橋を渡った先から結構本気出してきたイメージ。崖沿いの狭い道を歩いたり、梯子やガレ場は当たり前のように出てくる。楽しいねぃ!✨

途中からガスってきて道がマジでわかんなくなっちゃった。あと雨も降ってきちゃったよ...ガハハ! やっべー!!! 

一応岩に黄色で印がつけてあったりするんだけど、明らかに見えないだろって位置にあるやつがあったりして、たぶん正規のルートは外れまくったわね...。これたぶん元々は見える位置にちゃんとあったんだけど、地震とか落石で隠れちゃったんだろうなという...。

なんもわかんないけど、なんとなくで上の方へと登っていったら、この日のゴールの穂高岳山荘が見えてきた。にしてもここ登りはいいけど下りは絶対めちゃくちゃ恐いだろうなぁ...(下りてくるおっちゃんそこそこいたけど)

13:22 穂高岳山荘

穂高岳山荘に到着〜!超ガスってんですけど!!!!

ここメジャーな山の小屋なだけあって超立派で、たくさんの寝室やトイレ、乾燥室、談話室的な所もあった。また、2023年に100周年を迎えたとのことで、ピンバッジをもらったりもした。

晩御飯も美味しゅうございました🙏

日没までまだまだ時間はあったので、 ちょっと小屋の外に出てぶらぶらしてた。ガスがだんだん晴れてきていたね〜。

翌日はいよいよジャンダルムに行くので、ちょっとこのまま天気悪いのが続いて岩肌が濡れてると踏破は厳しいなと不安になってたので、うおおおおおおおお晴れてくれ頼む頼む!!!!!!というお気持ちだった

晴れ間が覗いてることを期待して、近くにある涸沢岳にも登ってみた。まぁこっちは満遍なくガスってたんで、山頂からはなーんも見えず残念。

という感じで1日目のは終わり!!!!

記録: 2日目

05:04 穂高岳山荘〜奥穂高岳

朝ごはんに穂高岳山荘でもらったお弁当(ちらし寿司)を食べて出発。まずは奥穂高岳の山頂を目指して登っていく。

二日目は快晴かつそんなに風も強くなく、そこらにある岩も濡れてなかったし、ジャンダルムへ挑戦するには絶好のコンディションであった!

日の出もめちゃくちゃ綺麗だったねぇ...🌄 やっぱり北アいいよね...雄大すぎて別世界だよ本当に...( ;∀;)

そして割とすぐに奥穂高岳の山頂に到着。小屋からはあっという間だったわね。

06:01 奥穂高岳〜ジャンダルム

そしていよいよここからが西穂高岳までの縦走路、ジャンダルムがそびえ立つ激ヤバゾーンなのよ!!!ジャンダルムはここからでも見える。形が特徴的すぎてなんか笑っちゃうわね

警告版もあった。無事生還できることを祈って、いざ...参るわよ!!!!

初っ端からすっげぇ痩せた尾根を歩っていかないといけなくて、すでにビビり散らかしてたわね...。足場が崩れたりしたら絶対生きて帰れない...高度感やばすぎる...。 雪村あおい嬢が歩いたら卒倒するレベルよ。

そして個人的にこの縦走路の中で一番やっべーポイントが早々に登場した。

馬の背と呼ばれるところで、ここは特に切り立ったナイフリッジになっており足を置く場所が難しい。先に進んでいった人たちがどう歩いていたかを覚え、それを真似して攻略していった。

特にこのポイントの最後の方はつるっとした大きい岩壁を下りなくちゃいけなくて、少しだけある穴につま先をねじ込んで、それが外れないようにお祈りながら下りてったね。剱岳カニの横ばいでも似たような恐さを味わったけど、こっちは鎖もないから安心感が全然なくて、アレの倍は恐かったよ。。。🦀🦀

馬の背を攻略したら次はロバの耳と呼ばれるポイントを越えていく。ここはあんまり印象に残ってないわね...馬の背が恐すぎて、感覚が麻痺してきた。

でも浮石がちらほらあって、落ちたら死ぬっていうような道はずっと続いていくので、緊張はしっぱなしであった。

そしてジャンダルム目前まできたわよ!!!

.....奥穂から見た時は\ジャンダルム感!/が強かったけど、近くで見たり別の方向から見るとなんか\ジャンダルム感!/が薄れるんだよなぁ...

ここは登り方が2種類あって、奥穂側の岩壁を直接登っていく直登ルートと、西穂側にぐる〜っと回り込んで登っていく正規ルート(?)がある。とにかく生還を優先したかったので後者でいくことにした...。

06:44 ジャンダルム〜西穂高岳

そしてついにきたわよ!!!!!!!ジャンダルム!!!!!!!✨👼⛰

ふおおおおおおおおマジで来れるとは思ってなかったわねぇ...!!山頂には天使のシルエットをしたお洒落な標識が!!!これこれこれを見たかったのよ!!!!!

あと他の登山客から聞いたけどなんでもこれはニ代目のエンジェルらしい。一代目は錆びてしまったんだけど、これはステンレスなんだってね

ジャンダルムから穂高岳の方を見ると槍ヶ岳裏銀座の山々が続いてる景色が見えた...!近いうちにあの辺りも歩いてみたいわね!

ヤマノススメ聖地巡礼も無事完了したので、あとは西穂まで歩っていくだけ...

でもこの縦走路はこっからが長いのよ...。西穂までは数時間かけてこの岩々した道を歩いて行かないといけない...。こんなとこで足を捻ったりしたら100%救助要請しないといけなくなっちゃうし、怪我だけには本当に気をつけて歩いて行った。 

この辺を歩いている時、山岳救助のヘリコプターがあたしのすっごい近くを旋回して飛んでいたね。どうやらこの日の2日前に奥穂に出かけたものの行方不明になった登山客がいたので、その捜索にあたっていたヘリっぽい。人死んでるんだよなぁあたしの近くで...。

西穂までは間ノ岳や赤岩岳といったピークを超える。どれも岩壁をよじ登って、下りてを繰り返すような道で結構体力は持ってかれた....!

もう十分だからはよ西穂着いてくれ〜〜〜!!!!!ってお気持ちが爆発してたわね

11:06 西穂高岳〜西穂高口駅

ようやく到着!!!!なんだかんだ奥穂高岳から5時間くらいかかっててなかなかにハードだったわ...

でもここまで来ちゃえばもうほぼ勝確!チャンピオンピークやピラミッドピークといったところを越え、西穂独標まで来ればあとは超一般登山客向けのゆったりした道が続くのよ〜!!!!

そうそう、西穂独標まで登っていく道はヤマノオススメの目次ページの写真だったわね...!見つけた時感動したよ!!!

西保独標から先はさっきまでの地獄みたいな道とのギャップが凄すぎたわね。緊張から解放された嬉しさで、ちょっぴり小走りしていった。

そんでロープウェイの駅まで到着!麓の駐車場が閉鎖される時間までになんとか生きて帰ってくることができたわよ...!!

そんな感じで今回の山行は終わり!!!!!!!!!!!

最近こういうとこを歩くためのアルパインな靴も買ってしまったので、今度は大キレットとか不帰ノ嶮も歩いてみたいわねぇ〜✨✨