サーフブンガク鎌倉アニメ

趣味のこと書きます。ヤマノススメで登られた⛰の全制覇を目指したり、🏍で旅したり、🏕したり、アニメの感想書いたり

ヤマノススメ登山記録22 - 富士山”0合目”から登ってみた

いんふぉめーしょん

概要

現代で一般的な富士登山とは、吉田口とか須走口とかの登山口まで車やバスで行って「5合目」からスタートするもの。あたしも過去何回か富士山に登ったが全て5合目から山行を開始した。

ただ江戸時代みたいな昔に関してはもちろん車なんかないわけで、人々は麓から歩きで登っていった。そしてそれこそ今回やってみた「0合目」からの富士登山ってわけ。

富士スバルライン5合目からの開始だと、富士山の頂上である剣ヶ峰まではだいたい標高差1470mだけど、0合目からだと標高差3030mにもなる。むっちゃしんどいけど、普通の富士登山に飽きた人はチャレンジしてみてね〜〜〜!!!という感じ

以下、今回の参考の記録

記録

13:33 浅間神社~馬返し

富士山駅より徒歩15分くらいのところに浅間神社という立派な神社がある。0合目登山ではここがスタート地点となるらしい。無事に生還できることを願い、山行開始。

しばし一般道を歩っていくと、吉田口遊歩道なるものが出現する。草が鬱蒼としてて富士山の登山道とは全く思えん。

ところどころにキイチゴがなってたりした(食べてはいない

中の茶屋というところに出た。ここから富士山頂まで598分らしい...。ヒエッ...。

さらに先へ。舗装された道を進む。ここら辺まであんま楽しくない(ボソッ

馬返しに到着。江戸時代、富士登山での物資の運搬では馬が使われていたが、この先は坂が急で馬はここまでしか来れなかったところから馬返しって呼ばれてるらしい。実はここへは車やバスで来ることもできる。バス返し。

15:26 馬返し〜佐藤小屋

馬返しから先は本格的に登山道が始まる。鳥居や、狛犬ならぬ狛猿が神秘的でいい雰囲気になってきたわね〜。やっぱ富士山は違ェわ

1合目到着。鈴原天照大社っていう扉が封鎖されててちょっとおっかなそうな廃屋がある。ちなみにこの地点で標高1520mなので、富士山の標高のギリ半分いかないくらい。

この先、2合目、3合目、、、と登っていくのだが、5合目あたりまでいろんな廃屋がちょくちょく登場する。どれもかつて営業していた山小屋や茶屋だったりするのだが、富士スバルラインの開通によって5合目まで楽にいけるようになった関係で、こっちの登山道は利用客がいなくなり朽ちてしまった。廃墟好きなので、撤去せずに当時の面影を残して歴史的なロマンを感じられるようにしてくれてるのは大変嬉しいねぃ

途中車道をまたいで先に行くと、佐藤小屋が見えてくる。

...あっ、ここはちゃんと営業してるからね!廃墟じゃないよ!!!

17:14 佐藤小屋〜本八合目

佐藤小屋のご主人っぽい人と出くわして「どこまで行くの?」「ア...サンチョウマデデス...」「今から!?」っていう会話をした。もう夕方だし今から登っていくような人間はあんまいない。現に佐藤小屋に至るまで人っ子一人として出会わなかった。

この辺からはTHE現代の富士山の登山道という感じになる。ちょっと歩くと人間多すぎな吉田ルートと合流。

佐藤小屋のご主人に突っ込まれたけど、あえてこの時間帯に登ってるのは登山客を避けるためであったりする。富士山の嫌いなとこはなんといっても人口密度、登山道に行列ができるところなのだ。

圧倒的に午前中や昼頃に比べたら人は少なかったが、意外にもこの時間帯でもツアーをやってるところが3グループほどいた。

20:45 本八合目〜剣ヶ峰

八合目あたりまでは楽勝だったが、酸素濃度も低くなったからか普通にきつくなってきた。ただ、以前登った富士宮ルートのように高山病っぽい症状はでなかったね。バスで一気に高所に来るのではなく、徒歩で徐々に高所まで上がってきたからなのかな。あとむっっっっっちゃ眠くて、途中歩きながら寝てる場面もあったりした。

また、皆ご来光に備えて小屋に入ったのか完全に自分の先に歩いてる人がいなくなった。今まで富士山登ってきてこんなことはなかったので「うお〜やっと自分だけの世界になった!!!最高!!!!!!」となったね

いつもの狛犬と鳥居が見えたら山頂!!!こっからお鉢巡り(火口の周りを一周)をやっていく。

山頂はしばらくガスちゃってて結構危険だった。暗闇と霧で冗談抜きで視界が1mくらいまで先しか見えない。ここまで登ってくる登山道ではちゃんとロープが張ってあったりするんだけど、この辺は崖っぷちのところでも全然ロープを張ってなかったりするので、なんも考えないで歩くと落ちて死んじゃうね〜という感じだった。

なんとか剣ヶ峰到着。周りの目を気にせず、お嬢のねんどろいどを取り出してオタク写真部ができるのは最高だった。

ヤマノススメNext Summit!!!!!成功を祈りまして!!!!ヨォ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!\パンッ!/

剣ヶ峰を下りたらお鉢巡りの続きへ。

”例のスポット”で写真撮って通過した時は誰かついてきてるな〜みたいな気配を感じたけど、なにはともあれお鉢を一周した。残すところあとは下山だけだよ〜。

00:08 剣ヶ峰〜佐藤小屋

恒例のみんな大好き砂走りを下っていって佐藤小屋の方面まで戻る。

この時間帯の砂走りは過去一で最高だった。 満点の星空の下、しっとりしたアニソンを聴きながら、ただ一人黙々砂利道を下っていくのはエモさの境地でしたね。富士山でここまで開放的な気分になれたのは初めてかもしれない。

夜空を見上げながら歩いてたらすっ転んでタイツ破れちゃったけど、これもまた一興...👍

7合目あたりまで下りてきたところで、吉田ルートの登山客のヘッドライトの行列が見えた。「コ◯ナが流行中の今、危なそうだな〜。まぁこっちはあたし以外誰もおらんけどね〜」と謎の優越感に浸りつつ先へ。

なんやかんやで佐藤小屋に到着

02:54 佐藤小屋〜浅間神社

ここから3時間ほど、今回の山行で登ってきた富士山の夜の森の中を歩っていく。

富士山のこの辺はお化け的なおっかなさより、道迷いのリスクがかなり高いと感じたのでそっちの面で恐かったかも。「おっ、この丸太が続いてる方かな」と思ったら崖に続いててヒヤッとなった部分もあったし、YAMAPみたいな登山地図アプリで自分の現在地を頻繁に確認しないと危ないね

馬返しまで戻ってきた。こっからがまだまだ長い〜。

途中で雨も降ってきて、延々と続く舗装道や、蜘蛛の巣まみれの小道に精神的ダメージをくらった。ま〜〜〜〜じでしんどい。ひなた〜!ひなた〜!

06:05 浅間神社

浅間神社到着!!!!!!これで0合目登山は完了〜〜〜!!!

きつかったけど達成感は半端なかったね。あとコース的にも、時間帯的にも人が全然いない富士山はめっちゃ良かったね。お疲れ山。