サーフブンガク鎌倉アニメ

趣味のこと書きます。ヤマノススメで登られた⛰の全制覇を目指したり、🏍で旅したり、🏕したり、アニメの感想書いたり

ヤマノススメNext Summit 感想 (2022年アニメ10選(後編)という体で)

前回の続きで、2022年アニメ10選に入れようとしていた最後の1作品についての感想を書きます

futaristyle.hatenablog.com

ヤマノススメ Next Summit

10選、最後に選んだのはヤマノススメです。

2022年アニメで、他のアニメを全て圧倒して一番面白かった作品です。というか冗談抜きで人生で見て面白かったアニメ10選に入ります。

ヤマノススメは今期で4期になりますが、過去のクールと比べても破格の面白さだったと思います。いや、今までの積み重ねがあるからここまで面白くなったと思っています。

ヤマノススメだけは個人的に特に好きな”タイトルがや行から始まる作品”っていうのもあり、長くなりますが、いちヤマノススメの原作の読者として色々感想書いていきます

萌エノススメ

ヤマノススメつったら、雪村あおい嬢ら登場する女の子のお顔が非常によろしく、萌えなしでは見れんというところです。や、ほんと重要なポイントですよ。登場キャラがみんなむさ苦しいおっさんだったらハマらなかったと思うので。

女の子たちのお顔がかわいいアニメでは、いかに女の子をかわいく描けるかがとても重要です。ヤマノススメはクールを重ねるごとに女の子のお顔だけでなく、女の子らしい動きを見せる作画がどんどん進化していきました。Next Summitでは全編を通してめっちゃかわいくなってるんですが、特にOPと9話Bパートの作画が本当に好きです!

OPはイントロの朝顔に巻きつかれた金剛杖と富士山のマップを下から上に登っていくシーンからもうワクワク感がハンパないんですよね。横からシュタシュタ歩いてくる雪村あおい嬢は手をめいっぱい振って力入っててかわいいです!他にもセカンドシーズンを思い出させてくれるお嬢とひなたちゃんとのケンカしてるとこも好きなんですけど、特に好きだったのがサビのメインキャラたちが富士登山に向かうのを見送るシーン。

ほのかちゃんのお兄ちゃんは上に下に視点がガッタガタしてていつも通り車の中でユーロビート聞いてノリノリになってるんだろうなぁとか、ここなちゃんがお母さんに金剛杖を渡されて微笑むところとか、ひなたちゃんが👍した後にずっこけるところとか、動作にキャラクターの”らしさ”を全開に込めてるのがすげぇんですよ。

あと、最初のほのかちゃんと楓さんを送るシーンはそれぞれ4拍子ずつでそれぞれ丁度一小節で別のキャラに切り替わるんですけどこの後は一小節には収まらなくて、ここなちゃんは5.5拍子、ひなたちゃんは5拍子、あおい嬢は9.5拍子、からの登山靴ザスッ4拍子で、魅せたいキャラのお見送りシーンは長くとって、かつ飽きさせないリズムで場面が転換してて、サビ中盤のシリアスな富士山の曇天のシーンに繋げる”溜め”が何回見ても鳥肌が立ちます!(拍子についてはあくまで自分の感覚なので正しいのかはちょっとわからない)

9話Bパートについては特にディザービジュアルにもあった髪を耳にかけたお嬢がラスト登場したのが印象的でした。

ちなNext Summitのディザービジュアルはこれですね↓

これが公開された時、お嬢がすごく大人びて見えてTwitterの萌豚さんたちの中では賛否両論(?)だった気がしましたが、いやNext Summitといえばこのお嬢なんだよなと。もちろんまんまるでちんちくりんで、特に髪が顔の内側にくるってなってる、おもいでプレゼントからのお嬢のデザインも好きなんですけど、これはNext Summitで二年生に上がるお嬢の成長を感じさせてくれていいなぁと思ったんです。鎌倉アルプス回のお嬢の私服もどストライクで、マジでNext Summitではこの回のお嬢が一番可愛かったと思っています。もちろん、この回はもはやバトルアニメじゃんってくらいアグレッシブなひなたちゃん母もよかったです! あとお嬢の運動のできない女の子らしい、動きのこだわりも好きです↓

他にも9話Bパートのよかった点(雪村あおい嬢の健康的な前歯とか)はあるんですがキリがないのでこの辺で...。

ちなみに上にあげた双方とも演出は伊礼えりさん作監河本有聖さんのコンビだそうです。伊礼えりさんはサードシーズンでも参加されてて、サードシーズン7話や10話といった特に女の子たちがめっっちゃかわいい回の原画を担当しててあ、あの人か〜!ってなったし、河本有聖さんはNext Summitのキービジュも担当した方です!河本有聖さんはTwitterのアイコンでも、9話の耳に髪かけてるお嬢になってて、好きなんだな〜!って感じがしました

もちろん他の回の作画に関しても、過去作と比べて進化していたり、挑戦してるなぁとも感じました!クリスマスパーティの回、というかほぼ全体的にそうなんですが小春部長ちゃんは活発なキャラっていうのもあってすごい動いてたな〜って思いました。楓さんや後輩にだる絡みするところがかわいすぎますよね!お嬢がFUJIYAMAでつらそうになってるシーンとか、クラス替えでいやいやモードになってるところとか、声優の井口裕香さんの演技も相まってブヒ!やっぱ雪村あおい嬢はつらそうにしてる時が一番かわいいんですよね(え?)

登山シーンには欠かせない背景については、もう写真かってくらい綺麗になってましたし、ひかりさんデート回の、ドローンの映像を元にしたぐわ〜んと上空からダム湖を見下ろすシーンはとても印象的です!

あとあと、ヤマノススメの良さといえば各話作画がごろっと変わるところだと思っています。これを悪さと捉える方もいるような気がしますが、個人的には色んなアニメーターさんが参加して作り上げているというのを実感できてとても好きです。Next Summitが終わった後にエイトビットのオンラインショップから届いたお疲れさま本はすごいボリュームになっていて、本当に数多くのスタッフの手によって作り上げられたというのがわかります。

他のアニメだと誰がどのシーンを担当してたかといったことはあまり調べないんですが、ヤマノススメはそれを調べる楽しさも感じられます。また、アニメーターさんによって各々好きな雪村あおい嬢があるらしく、上に書いたように髪を耳にかけてるのとか、おもいでプレゼントから印象的だった髪が顔の内側にくるってなってるのとか、EDを担当した吉成鋼さんは髪がストーンってストレートなイラストを寄稿しており、それらがアニメ中にも形となって現れてるのが製作現場の自由さも感じられて微笑ましくなれました。

とにかくNext Summitでは多種多様な過去作よりもさらに可愛くなった雪村あおい嬢たちを見ることができて大満足ってワケ!!!!!!!!!!ヤマノススメと共に萌えもススんできたってワケ!!!!!!!!

天才的な脚本、原作の改編

ヤマノススメについては原作の漫画も読んでいて、富士登山回までどういう話になるかは知っていました。ただ、Next Summitは原作勢を不快にさせない、いやむしろ昇天させるくらいにすんばらしい原作改変をしちゃっていたんですわね!!!

原作のストーリーをいじくるのにはNext Summitを見初めた当初はちょっと不安でした。というのもアニオリみたいのは無印からあるんですが、サードシーズン10話のひなたちゃんが飯能駅で池袋で遊んで帰ってきたお嬢たちを偶然見てしまうシーンは、すれ違いには度が過ぎててもはやイジメじゃねーかなって思ったりしたからです。13話まで総合的に考えるとサードシーズンもめっちゃよかったんですが、これは原作にはないアニオリ回で起きたものだったので、今クールも自分が見たくないヤマノススメをされちゃうんじゃないかなって思ったんですよね。でも違った。全部自分が求めていたものだったんだわ...!!!!!

特に革命だと思った富士登山回については章を分けて最後に書きますが、他にはたとえば8話Bパートの冬の赤城山登山回、原作では64話にあたる回が好きだったなぁと。原作ではアニメ同様に、お嬢が小春部長ちゃんやほのかちゃんたちと一緒にスノーシューを履いて、最初から最後まで雪がふっかふかな地蔵岳を登って下りてくるというものでした。

じゃあアニメではどうだったかというと、そもそも地蔵岳には登らず、その近くにある長七郎山というピークを目指して登るんですよね。もう登る山から違ってんですよ(サードシーズ8話で楓さんの講義を聴講された有識者の皆様は、もちろん赤城山地蔵岳や長七郎山といった数々の峰の総称であることはご存知だと思いますが)

意味のない改編だったらなんとも思わないのですが、長七郎山の山頂についた時に小春部長ちゃんが地蔵岳を指差し、それを見たひなたちゃんがサードシーズンでここなちゃんと登った時のことを思い出しうっとりしてるシーンに繋げたのは天才的で、過去作へのつながりを感じさせる演出やひなたちゃんの表情には感慨深いものを感じました...!

また、赤城山中の雪の積もり具合は、実際にスタッフが登った時の体験を反映しているようで、思い通りにはいかないリアルさも感じられました!これのおかげで最初の方のつまんなそーなお嬢たちの表情を見てブヒることができましたしね。登山の思い通りにならない、けどそれが楽しいっていうところも伝えつつ、萌えさせてくれるのほんと天才だと思う。

丁度ほのかちゃんの受験の季節っていうのもあって「滑る」ってワードを出してちょっと笑かしてくるところとか、バラクラバをなめてたお嬢たちが寒さで顔を真っ赤にして戻ってくるところとか、ワカサギ食べてしいたけ目になるお嬢を見せてくれる所とか、この辺もアニオリの部分になっていたりします。原作ファンが喜ぶ要素を新しく取り入れてくれるのまーじで嬉しいんじゃい!!!!

原作を補完するという点では、本編だけでなくEDについてもめっちゃ評価しています!!!!ていうかNext SummitのEDがいい意味でバケモンすぎて、毎回映像が違うのに、それを吉成鋼さんという方が一人で描いてるっていうんですよ...。どゆこと!??!?!?

https://news.yahoo.co.jp/articles/aae37c9873f501add3e46cc51ade83e47fad992enews.yahoo.co.jp

そしてその映像の内容はどれも本編の内容に深みをもたせてくれるものになっているのがすごいんですよ。特にみんな好きであろう5話ED。雪村母視点で、お嬢が富士登山に打ち倒されて帰ってきてから立ち直るまで何を思ってたのかとか、昔から母娘どんな関係だったのかとか、原作では語られることのなかった部分が明らかになり、お母さんの愛を強く感じられる感動的なものに仕上がってました。

いや、もうEDスキップとか絶対できないんですよNext Summitは。

他にも7話EDのかすみさん視点のも特に素晴らしかったと感じています。本当に中学生の頃からお嬢のことを気にかけてたんだな〜とか、あと10話のクラス替えの回とかNext Summit 1話アバンのも含めて見ちゃうと(ちなみにこの話は最初から最後までアニオリ)、あの3人組のなかでかすみさんの株が爆上がりしちゃうんだよね!!!

ヤマノススメの影響で登山を始めた自分としては9話EDが好きで、これは原作にもあるここなちゃんとひなたちゃんの鋸山登山を描いていたんですが、そのルートがガラッと変化し、より玄人向けなものになっていて、さらに小鋸山という新しい山をも乗り越えるという「ほい、新しく聖地用意したから登ってこいよ」って挑戦を叩きつけてくれたのが嬉しかったです。実際にの回をリアタイ視聴した週の週末に登ってきましたよ。絶対女の子二人で登っていいとこじゃないとは思いましたがw

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その他、ヤマノススメ(というかしろ先生?)のファンをやってないと気づけない嬉しい要素だと、10話Aパートのクラスで記念写真を撮影する回に出てきたチサトさんが、ヤマノススメ同様しろ先生が描いてる漫画「カメラ、始めてもいいですか?」にメインキャラとして登場する綿矢チサトさんになっていて驚きました...!原作ではそのシーンは無名の女の子でしたし。

同じく10話のED、バスに乗ってて小春部長ちゃんが「山と高原地図」のシリーズを取り出すシーンでは、なんと最近発売されたヤマノススメの特別版のやつが...!!!!

Next Summitのこういう遊び心もめっちゃ好きなんですよね!!!!!

これまでの全てが繋がる富士登山リベンジ

最終回については、もうアニメ史に残すべきやろがい!!ってくらい本当に最高でした!!!!ここ数年で見たアニメの最終回でいっちばん好き!!!!!!!!!

上に頭出しした通り、富士登山回は大きく原作を改変しています。ちょっとネタバレにもなりますが、原作がどんな流れだったのか書きます。

登山の行程に関してはアニメと全く同じでした。須走ルートを登って剣ヶ峰まで登頂して、宝永山も経由しつつ御殿場ルートを下ってくるというものです。しかしながら、結構あっさりしているものになっていて、お嬢は一泊して様子見ないといけないほどには高山病の症状に悩まされることなく、1日目の目標地点である胸突江戸屋まで登っていたり、下山道の砂走りにおいては「景色が全く変わり映えしない!」とか普通に山行の感想言ってるくらいです。

ただまぁ、これは当然なのかもなと思っていて、アニメと原作とでは富士山のリベンジに至るまでの場数が違っていて、そりゃ富士山に登るくらい余裕になっちゃうと思うんですね〜。お嬢本人は「体質は変えられなくても知識は前よりついている」と言っていますが、高山病を悪化させないためならどうすればいいのか、特にできるだけ疲れないようにする方法を極めていたのだと思います。

対してアニメの富士登山回は過去の経験・技術・思い出を全て繋げて、富士山になんとか打ち勝てるような作りになっていたんです。そしてヤマノススメの大部分を占める魅力と言っても過言ではない雪村あおい嬢とひなたちゃんの最高の百r...友情を感じるシーンがある!これが本当にすごい。以下、文章力なくてうまくまとめられず、頭から最後までなぞって感想書いちゃうけど許してね...。

最終回のことを書く前に11話までのストーリーを振り返ります。Next Summit1話〜4話はアバンに5分程度の新エピソードを含んだ1期〜3期までの総集編になっていました。「え、せっかく30分枠で始まったのにいきなり総集編!?」って思った方は多かったと思います(あたしもそうだったので)まぁ製作陣の都合も少なからずあるかもしれませんが、これは過去のあらゆる話が最終回で重要な意味を持つため、あえてこういう構成にして我々に記憶を呼び起こしてくれたんだと思います。

5話〜11話まではお嬢の富士登山のリベンジへ向けた準備と、お嬢が感じた新しい変化。武甲山で体力作りをしたり、小春部長ちゃんと出会いアドバイスを聞いて新しいザックを買ったりしていました。また、中学までの内気な自分では体験できなかったであろう、かすみさんたちとの初詣、あまり話したこともないクラスメートとの関わりといったイベントがあります。前者は、そもそもの富士登山を成功させるためのお嬢の努力を感じさせてくれるもので、後者は特に登頂後のお嬢の行動に繋がっていると思っています。

ということでこっから最終回本編の感想。

前日もぐっすり寝たし高地順応もしたし、天気に文句など言いながら比較的何も問題なく登れていた雪村あおい嬢。久しぶりの富士山に来れて嬉しそうなお嬢を見て、ひなたちゃんは後ろでニコニコしていたりします。しかしながら本七号目の見晴館についた頃、去年の富士登山同様に高山病でダウンしてしまった!これ見た時「ええ!?原作と全然違くない!?もしかしてリベンジは失敗で終わって、また来期やるとか言わないよね!?」とちょっと不安になりましたが、決してそんなことはなかった。

一晩小屋に泊まって様子を見ることになったお嬢、また楓さんに付き添ってもらうのかと思いきや、、、ひなたちゃんが「今度は私が残ります!」

これだよこれ!!!!!これが見たかったんだよ!!!!!!

サードシーズンの金峰山でのお返しきちゃああああ!!!!!!こっから富士山の登頂までもうニヤニヤが止まんねぇんだよ!!!!

ひなたちゃんの面倒見のよさが各所に現れていて、落ち込むお嬢をここなちゃんに教えてもらった口笛を吹くと高山病に効くということを岳人の歌を奏でながら元気づけるところとか、小屋内では不安な言葉を漏らすお嬢に寄り添って元気付けてくれたりします。ニヤニヤが止まらん。あとひなたちゃんが「山に来るとさ、”普段当たり前なもののありがたみ”を感じるよね」って言った時、体育座りして膝に顔を突っ伏していたお嬢がチラッとひなたちゃんを見るのもマ〜〜〜〜〜〜〜ジで好き!!!!二人のやりとりの一つ一つの言葉、行動に全部意味があるんだよ!!!!

一眠りした後、今度は前回とは違って富士山の山頂までひなたちゃんと一緒に歩みを始めるお嬢。ここで寒さ対策として、セカンドシーズンで楓さんからもらったレインウェアを羽織ってるのがいいですよね。今までもらったものは全部この登山にぶつけていこうっていうところと、小春部長ちゃんから「山はよい道具で楽に登ることを心がけるべし!」っていう言葉も忘れてないっていうのがわかります。

そして...九合目まであと200mという地点で「ちょっと休憩!甘いものを食べよう」とひなたちゃんが飴玉などを取り出してきたのに対し、お嬢が「ちょっと!何ぬるいもん出してんのよ!」って取り出したのが、、、

「羊羹に決まってるでしょ!!!」

(´;ω;`)ブワッ (涙腺崩壊)

”羊羹”が本当に深いんですよね。

ってことはTwitterでは何回も言ってるんですが、じゃあ何が深いのかっていうところは言ったことなかったんでここでちゃんと書きます。

実は”羊羹”ってアニメのヤマノススメでしか登場してないんですよ。原作では一回目も二回目の富士登山回も、金峰山の回も登場してないんです。羊羹はアニメの一回目の富士登山に登場し、お嬢が高山病でダウンした際にひなたちゃんが手渡ししてくれたもので、それは天覧山でお嬢が再び山に登ることを決心した際にひなたちゃんと笑い合う思い出を作ってくれた要素になっています。また、金峰山回では色んな意味で元気がなくなっているひなたちゃんと、笑い合ってお互いに正直な気持ちで話せるきっかけになってくれた要素でもあります。羊羹は重要な場面で登場し、お嬢とひなたちゃんの友情を育み、また勇気を与えてくれるアイテムになってるワケです。

そしてこれまでのヤマノススメの思い出を呼び覚ましてくれるアイテムでもあります。Next Summitのこのシーンで登場した時、今までのお嬢とひなたちゃんとの思い出が走馬灯のように脳内を駆け巡り、BGMの盛り上がりもあって、もう涙が出てくるのが抑えられませんでした...!

原作準拠の脚本でやってたらこの感動は得られなかったんだよ...だから天才的な改編なんだ!!!!!今までのヤマノススメのアニメの積み重ねが、このシーンに全て繋がってんだ!!!!!だからこの富士登山回が最高なんだっつってっっっっんの!!!!!!

(別に原作のヤマノススメがいまいちってわけじゃなくて、そっちはそっちで大好きだよ!!!!)

これまで培った経験や思い出を糧にして、涙も浮かべながら、でも少しずつ自分のペースで山頂まで登るお嬢。カタツムリまいんど!!!!!!

そして、お嬢がご来光を見てひなたちゃんたちにお礼を言うシーンは、もう死ぬまで忘れないだろうってくらい印象的でした。何百回、何千回見ても良い...良すぎる... 。

「来れてよかった。付き合ってくれて本当にありがとう」

そんなこんなで、今までの経験、思い出を武器に富士山山頂でのご来光を見ることができたお嬢。さらに剣ヶ峰に登頂し、お鉢巡りと下山へ。

ここからさらにアニオリ、未来の自分へ手書きを書くという展開。これも熱いんですよ。4期のタイトルや、ED「扉を開けてベルを鳴らそう」にかかってくる部分です。

Next Summitではお嬢に”未来”を意識させるシーンがいくつかあります。9話の渓流釣り、奨学金のことまで考えてるここなちゃんや受験に追われている楓さんのことを考え、自分がいったい将来どうなるべきなのか答えを出せずにいます。そして10話の不安になりながらも迎えた二年生の春では、新しいクラスに馴染めないことにつらくなりながらも、自分たちにはかすみさんたちのような友人が周りにいて、優しい環境にいることを認識します。そこから更に富士山登頂を達成して何を思ったか。

中学時代は内気で人付き合いが悪く友達もいなかったお嬢。そんな彼女の中で、高校でここなちゃんやほのかちゃんだけでなく、かすみさんたちとも友達になれたり、富士山のような山に登頂するくらいタフな何かが育ったのは、全てひなたちゃんが一緒にいたからです。未来の自分にも一人の力ではなく、また登山で自分のペースを保つのが大切なように、少しずつ目の前の次の頂を目指してひなたちゃんたちと一緒に変化しながら頑張っていってもらいたい、そういう思いを未来の自分に伝えたいのかなと。

これまでおもいでプレゼントなど過去を振り返る話はありましたが、ここではもう未来を見るようになってる、”Next Summit”なんだ。未来でもお嬢とひなたちゃんの百r...友情は約束されているんだ。最終回として終わり方が美しすぎるでしょうがよ...。

そこからのスタッカート・デイズ、完全勝利のED。スタンディングオベーション


この最終回を見た時は、ずっとヤマノススメのオタクでい続けてたことが本当に嬉しかった瞬間でした。これまでの全てが最終回に詰まってて、自分が望んでいたヤマノススメになっていて、最高以外の言葉で表せられないくらい最高だったんです。

逆にちょっと寂しかったりもします。もうこの最終回を超えるヤマノススメはおそらく作れないと思っているからです。つらいなぁ...でもこんな凄い最終回見れて本当に幸せなんだよなぁ...。

ただ、ヤマノススメに関してはこれからもファンであり続けますし、聖地の山に登ったらこのブログに記録を書くのも続けていきます。アニメの次回作も作ってほしいです。5分枠でゆるく登山するだけでも全然良いんだからね!!!!

またいつか...ヤッホー!

2022年12月30日、天覧山で登り納めてきた。飯能もありがとう。これからもよろしくね

以上、2022アニメ10選でした!