サーフブンガク鎌倉アニメ

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ヤマノススメ登山記録15 - 箱根外輪山一周

いんふぉめーしょん

概要

箱根の山って聞くと、大涌谷がある冠ヶ岳、山頂に神社がある駒ヶ岳が有名であるが、それらの周辺にそびえる山々「箱根外輪山」を今回は一周することとした。

ヤマノスでは

乙女峠金時山→明神ヶ岳→明星ヶ岳→塔之峰→箱根湯本駅

といった感じのルートであった。ただ、これだとだいたい8時間ほどで終わる行程で、これまで歩いた飯能アルプスとかとそんなに変わんないし、もうちょっと挑戦してみたいと思った。で、一周歩くことに。

おそらくこれまでの参考で一番疲れた回。人生で初めて「死ぬほど疲れた」という表現を使えたくらいには疲れた。

ルートについて

箱根湯本(のセブンイレブン)をスタートとし、そこから時計回りに歩いていく。経由する山は逐一説明するのがめんどいので省略する。気になる人は一番上の方に貼ってあるYAMAPのリンク見てね。

芦ノ湖周辺は湖畔は歩かず、湖を囲う山を歩く。トレランの記録投稿してる人がよく前者のルートを走っているが、そこはやっぱ”登山”したいじゃん?ということであえて後者にした。

芦ノ湖周辺を突破したらばようやく乙女峠に達し、そこから先はヤマノスと同じようなルートを辿る。

というわけで以下は今回の山行の記録

記録

スタート 5/1 23:50

箱根湯本駅近くにあるセブンイレブンで食糧を調達。ここから山行開始。

道路沿いを歩いていくと浅間山へ至る登山口が見えてくる

ここからしばらくは街明かりが見えてたり車の音も聞こえるが、途中から真っ暗闇。まぁ個人的にナイトハイクはソロ登山の本質的な(?)楽しみを味わえると思ってるので、結構楽しい。

道中、死体袋に見間違えそうなビニールを何個か見かけた

浅間山鷹巣山から先、飛龍の滝というところの近くを通るのだが、ここら辺は水溜りが多く、滑りやすいのとそもそも道も見えづらいってのでそこそこ危険だった。

飛龍の滝から先、一度一般道に出る。地図のくねくねを見るとどこ通ってるかわかりやすいのだが、有名な七曲りをしばらく登っていく

観光名所となってる甘酒茶屋も通過。ここからさらに歩いてしばらくするとまた登山道に戻る。

屏風山 5/2 04:04

屏風山を通過したあたりで空が明るくなってきた。また、下界に降りてきたので道の駅の自販機で飲料水を一本補給。コース内にちょくちょく物資を補給できるところがあるのはありがたいねぃ

この辺りからようやく芦ノ湖の周辺を歩く感じになる。次は海の平を目指す。

海の平 05:43

結構ニッチな場所のようだが、草原の登山道+すぐ横を通る芦ノ湖スカイライン+富士山の景色が非常に綺麗だった。

レストラン レイクビューを過ぎたら次は三国山というピークを目指す。

ちょっと体に異変が起き始めていた。というのも自分は1000m急の山を登る時(大した装備がいらない山行の時)はAmazonで購入した3000円くらいのリュックを背負っているのだが、これがちゃんとした登山用ザックと違い腰にベルトがない。そのためダイレクトに両肩に負担がかかっており、またリュックの中には明日箱根を観光するための着替えとかカメラが入っていてめちゃくちゃ重かったのだ。

肩の疲労がもろに心身の疲労へと繋がり、つらみが増してきた。

あと三国山までの登山道は他のところと比べてやけに虫が多く、特に数カ所に生い茂っていた緑色の草が大量のハエが寄ってきていて、シンプルに不快だった。

三国山を踏破したたりでもうこれ。ちなみにマップ的にはこれで半分くらい。

三国山から先、長尾峠までがこれまたすごい長く感じた。2Lほど持っていた水も飲み干し、腹も減り始めてハンガーノックにもなりかけていた。

一応昼飯用のパスタは持ってきていたのだが、芝っぽい道が続き、引火を避けるためにストーブを使うのは躊躇ったね。

体力的にはここが一番しんどかった。景色に関しては芦ノ湖や箱根駒ヶ岳が見下ろせて綺麗だったが、そんなことより飯と水。

しばし絶望的な気分に浸りながら歩いていたら、突然の救い。YAMAPのマップには表示されていなかったが、登山道の横にパーキングエリアがあり、そこにトイレと自販機があったのだ...!

水問題がこれで解消。体力をかなり回復できた。

丸岳 10:51

長尾峠から先、40分くらい歩くと丸岳というピークに達する。実はこのピークは結構目立つやつで、箱根のいろんなところから山の上に電波塔が立ってるのが見えるのだが、それがこの丸岳なのだ。

ベンチもあったのでここでようやく昼休憩。

丸岳からちょっと歩くと、ついにヤマノスの聖地である乙女峠に至る。

乙女峠 11:59

観光客わらわら。今まで歩いてきたところと違って急に人口密度が高くなって笑ってしまった。まぁ時間帯も時間帯だし、というかGWだし、何も不思議ではない。

乙女峠からはまず長尾山という地味なピークを目指す。この長尾山に登ってしまえば、そこからはほぼ平坦な稜線を歩いて行き、金時山へ行くことができるのだ。

金時山 12:57

まさかり担いだここなちゃん!!!!!が写真撮られてたのはここ!!!やっときたぜ!!!!!

金時山はたぶん箱根外輪山で一番人気なところ。山小屋が二軒もあり、あとシンプルにコロナ蔓延してるけど大丈夫かっつーくらい人が密になってる。

景色も最高!そうそう、ここまでくると今まで箱根駒ヶ岳の山体が見えてたんだけど、ようやく大涌谷のえぐられたような部分が見えてくる。本当にアレの周りを歩いてきたんだなって実感できて、ちょっと感動しちゃった。

めちゃんこ疲れてて何か冷たいもの食べようと、山小屋で金時かき氷を食べようと思ったが、人多過ぎでオーダー打ち切りとのこと。「ソーダ味のアイスキャンディーギラギラなお日様の下 ハンブンコ(かみちゅ)」で妥協した。

休憩したらば山行再開。「金時山まで来ちゃえばあとは楽勝っしょ!」と思っていたが、本当の地獄はここからであった。

次に目指すピークは明神ヶ岳。金時山とは標高差が100mくらいなので、てっきりゆるやかな道をずっと歩いていくのかなと思っていたが、大きな勘違いだった。一回300mくらいの標高を下ろされて、そっから細かいアップダウンをさせられて最後に急登で殺しにくるタイプの道だった。しかも金時山から約2時間も歩かないといけない。

なんで最後の最後にこういうことするん。しんどい。しんどすぎる。

金時山のあたりまで結構人がいたが、もう夕方になってしまっていて明神ヶ岳の登山道からはまた独りになっていた。

明神ヶ岳 16:01

もはや一眼カメラを出す気力もなくなっていた。明神ヶ岳は金時山ほどではないがここも眺望は良かった。

あとこりゃまた肩への負担のせいだと思うが、なぜかリュックをおろして深呼吸すると咳が出て、常にハァハァ細かい呼吸してないとダメなくらい肺?がおかしくなってた。

自分の体調面の心配もあったが、それよりも20時チェックインで予約していた箱根湯本の宿に遅れないかの方が不安になってきた。

明神ヶ岳から先は基本上りはなく、下りが続くため早歩きを意識してゆく

明星ヶ岳 17:09

眺望ゼロ。特に語ることなし。

次は最後のピークである塔ノ峰。ここを越えればもう箱根湯本まで下山あるのみ。

なんか知らんが一度車道に出て再び山道へ。これが早朝に歩いてきた道を思い出して、少し感慨深かった。

塔ノ峰 18:36

眺望ゼロ!!!!最後の最後で微妙な山頂かよ!!!という残念感はあったものの、もうここからは消化試合っていう嬉しさがこみ上げてきた。

しかし、塔ノ峰の下山道はこれまで歩いてきた道の中で一番ひどかった...。

岩だらけの急坂で早歩きで下山するには危険で、また落ち葉や枝に道が隠れつつあり道迷いがしやすいようになっていた。最後の最後でヘロヘロになった登山客を喰らう気満々という感じだった。つれぇ。

なんとかコンクリートの道まで降りてこれた...。不気味な寺が見えたらあとはもう本当の本当に終わり。

公道を歩いてスタート地点のセブンイレブンに到着!!!!!19:49分!宿のチェックイン時刻にめっちゃタイミング良いわね...。

という感じで今回の山行は終了。

もう一生箱根外輪山一周なんてやりたくないけど、箱根外輪山以外のどこかで今度はこういう縦走をしたいかな...。

それと余談だが、ヤマノスに登場したかっぱ天国という銭湯には、次の日に立ち寄った。箱根湯本駅からめちゃくちゃ近いので、山登りしてない人も是非行ってみて欲しいねぃ


後日の話

実は外輪山登った次の日に箱根駒ヶ岳の方に行こうと思ったんだけど、メンテナンスか何かでロープウェイが運休してて上までいけなかったんだよねぃ。みなさんも行くときは事前に調べてから行った方がいいよ

そんなわけで↑の記事を書いた次の年の6月にいってきた

こっちに関してはロープウェイ乗って山頂まで一気に来れて、思いっきり観光客向けなので スニーカーとかでも大丈夫。

シモツケやホタルブクロなどの花が見れたり、御利益ある箱根元宮があったりする。そして晴れてればマジで景色最高!...なはずなのだが、運悪くガスってしまっていた。みんなは晴れてる時に来ようね...